Royal Academy of Dance(以下RAD)は世界最大の会員制度を有するバレエの教育機関であり、84ヵ国以上に広まっております。
1920年12月31日の創設から100年が経ち、時代やにニーズに合わせ、変遷を重ねていっております。
RADについて、簡単に説明いたしますね。詳しくお知りなりたい方は、どうぞ、ご連絡ください。
RADが提供していること
1)指導者のガイドとなるシラバスの作成と提供
2)シラバスベースの試験の実施(RAD認定の試験官の派遣)
3)国際的なコンクールの実施
4)指導者の育成(入門レベル、学士レベル、修士レベル、博士レベル)
5)RADiate
6)Step into Dane 他
メンバーシップについて
メンバーシップには3つあります。どれも、年会費制ですから、会費を支払わない時点で会員資格の失効となります。(一時的に失効していても、復帰できます)
メンバーシップ共通事項としては、メンバー専用のページにアクセスでき、RADが年3回発行する「Dance Gazette」という冊子を閲覧することができます。
もちろん、どのメンバーシップも申請しなければなりません。
1)RAD Registered Teacher
このステータスを得るためには、RADが提供している指導者のためのプログラムいずれかを修了していることが必要です。
(日本ではCBTS(Certificate in Ballet Teaching Studies)というプログラムが提供されています)
また、この資格の保持には、20時間以上の継続的な勉強が推奨されており、毎年8月末までに申告します。
この制度をContinuing Professional Developmentといいます。
日本で言えば、医師免許や教員免許の更新等のために勉強会や会合、学会に参加するのと同じようなものです。
一度、RAD認定の指導資格を得たとしても、常にアップデートが必要です。
RADが認定しているCPD対応のワークショップやオンライン講座などに参加することが10時間以上、あとの10時間は自分
の指導に生かすために、バレエを見に行ったり、パソコンスキルアップのために勉強したり、CPD対応ではない講座に参加し
たりします。
コロナ禍のため、日本ではオンサイトでのCPD対応のワークショップの企画できない状態ですが、イギリスやオーストラリア
のRAD が企画するワークショップや学会、ウェビナーにオンラインで参加できるようになっています。
さらに、この資格を保持している指導者は、RADの試験に生徒を送ることができます。
すなわち、RAD試験を受験したければ、
RADのRegistered Teacherの資格を保持している指導者のもとで指導を受けねばならないことになりますね。
2)RAD Member Plus
このステータスを得るためには、RADのヴォケーショナル試験のうち、最低限インターミディエット・ファウンデーションの
合格が必要です。
この資格の保持者は、試験レベルによっては、試験料にディスカウント価格が適用されます。
RADの企画するコンクール等に参加したい場合もこの資格の保持が必要です。
3)RAD Member
会員になりたい方、誰もが保持できる資格です。
最後に….
指導者として最も大切なのは、「What」をどれだけ知っているのではなく、「How」「Why」をどれだけ駆使できるのか?ということなのだと思います。
「How」「Why」を生徒のニーズに見合うようにするために、当バレエスクールの指導者一同、指導の傍ら、勉強し続けてゆきます。