幼少期にバーレッスンをしないのはなぜ?(2)

動画をご覧ください。
バレエの動きというのは、動画にあるようなポジションというもので成り立っています。
これらのポジションから始まり、腕や脚を別のポジションに移行し、戻ってきます。
別のポジションや動きをステップやヴォキャブラリーと呼びます。
ヴォキャブラリーの連なりをエクササイズやアンシェヌマンと言い、踊りや作品へとつながります。

ポジションがアルファベットならば、ステップやヴォキャブラリーは単語でしょう。
単語がつながると、文章になりますね。この文章が、アンシェヌマンというわけです。
文章が多く連なってゆけば物語となります。物語にあたるバレエ作品はステップの連なりからできておりますが、音楽や演技もプラスされてくることが多いです。
(ストーリー性のないもの、音楽のない作品も存在するので、ここで「多い」と使用しています)

バレエというと、ポジション、ヴォキャブラリー、作品を想像することが多いでしょう。
そのため、そのようなことを幼少期からするとお考えになっている方も多いことも確かです。

しかしながら、本来、身体が成長しきった大人と同じことを幼少期に取り入れていいものでしょうか?
ここで、 DLSを主催する佐藤愛さんのブログ「骨盤の成長 成長を扱う人たちへ」をご覧ください。
皆様が想像する骨盤と子供たちの骨盤が少し異なることを理解されるでしょう。
赤ん坊の時、300近くある骨が、約206個に落ち着くのは15年から18年くらいだと言われています。

15年以上かけて身体が成長、発達してゆくのに合わせて、レッスンを考えてゆく必要が指導者にはあるのです。

次回は、発達とレッスンについて述べてゆきます。